分かってはいるが

過去への執着を手放せない人がいます。
過ぎたこと、終わったことにいつまでも囚われている。
何かを失うということは、何かを得ることでもあります。
失ったものばかりに気をとられて、得たものの存在に気がつかない。
失くしたものに囚われるのはもうやめにしましょう。

失くしたものに執着しない

過ぎ去った時間。
忘れてしまった大切な思い。
もう戻らないからこそまぶしく写る。
取り戻すことができないからこそ心は強く縛られる。
時間は逆には進まない。
すでに起きたことは変えられません。
どれだけ望んでも、どんなに悔やんでも、失くしたものは戻らないのです。
事実から目を逸らしていても、そこにある現実は変わりません。
失ったことを受け入れましょう。
「なぜ失ったのか」「どうすれば戻るか」
そんなことを考えても仕方がない。
変えられないことではなく、変えられることを意識する。
大切なの「今」をどう生きるかなのです。
手放さなければ入ってこない

終わったことをいつまでも大事に抱えている。
手放さなければ入ってこない。
失うことを恐れなくていい。
全てを持ち続けることはできないのです。
諸行無常」という、禅の言葉があります。
全てのものは移ろい、その姿を変えていく。
時間は常に流れ続けて、形あるものはいずれ消えてしまいます。
だからこそ大事にするのです。
終わりがあることをきちんと受け止める。
物事には終わりがあるからこそ、新たな始まりがある。
変化を否定しない。
起きた事実は変えられなくても、そこにどんな意味を見出すかは自分で決めることができるのです。
今あるものに目を向ける

大切なのは足らないものより今あるもの。
欠けているところをみれば切りがない。
失くしたものを数えても心は満たされません。
手に入らないものを求めても、苦しい思いをするだけです。
まだ残っているものも沢山ある。
失ったことで新たに得られたものもあるはず。
今あるものに目を向けてみましょう。
望むものはいつだってすぐそばにある。
答えは自分の心の中にあるのです。
執着しないで、ありのままを認めて受け入れることです。
私たちが生きるのは「今」なのです。
過去への執着を手放して、今このときを生きていきましょう。